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仮想通貨を効率的に増やしていくためには避けて通れない「ネットワーク(チェーン)」
今回は、仮想通貨の世界に足を踏み入れたばかりの人でもわかるようにできるだけ詳しく説明しますね。
ただでさえ、意味の分からない用語ばっかりの仮想通貨💦
初心者の方も、一度は挫折してしまった方も、せっかくの仮想通貨バブルに乗れるようにぜひ一緒に勉強していきましょう!!
ネットワーク(チェーン)ってなに
まず、仮想通貨には色々な種類の「ネットワーク」が存在します。有名どころだと「ERC20」「BEP20」とか呼ばれるものがありますね。
ネットワークは、そもそも仮想通貨の取引所で、色々なコインを売ったり買ったりしている間はそれほど意識する必要はありません。
では、どういうときにネットワークを考えるのかというと、あなたが取引所で買った仮想通貨をほかの場所に移したいときですね。
例えば、
- 仮想通貨を自分のウォレットに送金したり
- どこかのサービスに預けて増やそうとしたり
- 最近また流行っているNFTを買おうと思ったとき
このネットワークの知識が必要になってきます。
ネットワークとは、スマホでいう「回線」のようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。
たとえば、docomoやソフトバンクがそれぞれ異なる回線を提供しているのと同じで、トークン(通貨)にも、様々な種類のネットワークが用意されています。
先ほど例に挙げた、ERC20は「イーサリアム」のネットワーク、BEP2やBEP20は「バイナンススマートチェーン(バイナンスコインとか)」のネットワークです。
トークン(通貨)を送金する際には、それに対応したどこかのネットワークに乗せて送ってあげる必要があります。
ネットワークにはそれぞれ特徴があって、
- そのネットワーク上でやりとりができるトークン
- 処理速度
- 送金手数料(ガス代)
などに違いがあります
それぞれのネットワークにメリット・デメリットがあるから色々な種類ができたのですね。
下に、主なネットワークの一部を紹介しましょう。
そのほかの有名なネットワーク(チェーン)一覧
・ERC20
・BEP2
・BEP20
・BTC
・Arbitrum
・TRON
・MATIC
・Solana
・Avalanche
この様々な種類があるネットワークから、必要なものを選択して送金を行うことができます。
つまづきポイント
トークンの名前がそのままネットワークの名前になっているものもあるのでややこしいですよね。
例えば、上のArbitrumは、ネットワークの名前ですが、Arbitrumというトークンもあります。Arbitrumネットワーク上では、Arbitrumトークンはもちろん、イーサリアム(ETH)も乗せることができます。
例えば、「BNB(バイナンスコイン)」と呼ばれるトークンがあります。この通貨は、BEP2、BEP20、ERC20のネットワークを使って送金できます。
どのネットワークを使うかは、相手方がどのネットワークを受け入れるかや送金手数料(ガス代)や、によって異なります。
一般的に、BEP20(バイナンススマートチェーン)はガス代が安く使い勝手もよいため、多くの場合このネットワークはオススメですね。
ERC20で送ったETHとBEP20で送ったETHは違うもの?
特に注意していてほしいのは、同じトークンでも違うネットワーク内に存在するトークンは「別モノ」として扱われるということです。
ネットワークというのは、それぞれで独立して作られているので、同じトークンであっても別のネットワークとの間を簡単に行き来することはできません(後に説明するブリッジを使うとできます)。
例えば、あなたは買ったコインを、メタマスクのウォレットに移したい場合を考えます。
トークンを送金するときに、今回はERC20ネットワークを使用して送金することにしました。
下の図のように、Etherium Mainnet(ERC20)のネットワーク内には、ETHが送られたことが分かります。
ですが、同じくETHを受け付けているArbitrumネットワークの中のETHは、残高が0ですね。
ウォレットをそのまま財布に例えるなら、ERC20という名前のポケット、Arbitrumという名前のポケット、BEP20という名前のポケットがそれぞれあって、各ポケットごとに入れられているトークンの種類と残高が別々で集計されているようなイメージです。
なので、資金移動をするときには必ずどのネットワークにあなたのトークンを送りたいのかちゃんと考えておくことがとても大切です。
あなたが使いたいサービスがERC20のネットワークしか受付していないのに、ArbitrumのネットワークにETHを入れても送れません。
そのため、送金の際にはかなり注意をする必要があります。
注意
間違ったネットワークに送金をしてしまった場合、最悪の場合消滅してしまう可能性があり得ます。どこに何のネットワークで送金するのかしっかり確認しましょう。
取引所からウォレットに送金してみる
それでは、ネットワークについて理解するためのはじめの一歩として、仮想通貨の取引所からのウォレット送金を例に出して説明します。
今回は、人気の海外仮想通貨取引所 BYBITを使って、メタマスクというウォレットにイーサリアムを送金する例を確認してみましょう。
※ほかの取引所やウォレットでも手順は大体同じなので参考にしてみてください。
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BYBIT管理画面の「資産」>「出金」ページで、ウォレットへの送金をすることができます。
step
1送金したい通貨を選択
今回はETHを選択
step
2ウォレットアドレスを入力
メタマスクを開いて画像にあるアドレスをコピーして貼り付けます。正しいアドレスを貼り付けられているかしっかり確認しましょう。
step
3チェーンタイプを選ぶ
ネットワークを選びます。今回はEthereum Mainnetに送金したいので、ERC20を選びます。
※厳密にいうとEthereum Mainnet=ERC20ではありませんが今回はこれで覚えてください。
step
4数量を入力して「確定」
※トランザクション手数料もチェックしましょう
確定後は数分すると出金した金額がウォレットに金額が反映されます。
反映は少し時間かかることもあるので焦らず待ちましょう。
違うネットワークにコインを移したい(ブリッジ)
ここまでで、別のネットワークに入れられたトークンは、別のネットワークに移すことはできないことが分かりました。
しかし、一方で元々はERC20に入れていたけど、別のネットワークに移したいというニーズも当然あります。
そんなときに使えるのがブリッジという機能です。
ブリッジは、異なるブロックチェーンネットワーク間で仮想通貨を移動させるための「架け橋̺」となる技術です。
この機能を利用することで、例えばERC20ネットワーク(イーサリアムブロックチェーン)で持っていたトークンを、BEP20ネットワーク(バイナンススマートチェーン)へと移すことが可能になります。
では、ブリッジの具体的な使用例を見てみましょう!
ブリッジサービスを利用することで、ETHをBEP20ネットワークのトークンに「変換」して移動させることができます。このプロセスは次のように進みます。
step
1ブリッジサービスを選択
多くのブリッジサービスが存在するため、信頼性や手数料、対応通貨を比較して選択します。
- cBridge
- Multichain
- Wormhole
- Polygon Bridge
など、ブリッジができるプラットフォームは複数ありますが、プラットフォームによって対応しているネットワークやコインに違いがあります。
今回は、cBridgeの画面を一例としてお見せします。
step
2送金の通貨とネットワークを指定
ブリッジサービス上で、まずウォレットを接続します。
次に、送金したい通貨とネットワークを画像のように指定します。
今回は、Etherium Mainnet(ERC20)から、BNBチェーン(BEP20)への送金を試します。
最後に、下のTransferボタンを押せばOKです。
※送信元のネットワーク手数料がガス代として引かれる関係で、若干少なくなった金額が送金されます。
step
3トランザクションの実行
指示に従ってトランザクションを実行し、手数料を支払います。メタマスクの拡張機能を入れていれば、メタマスクが自動で立ち上がり、送金手数料などの確認が行われます。
承認したら、数分から数時間後、イーサリアムがブリッジを通じてBEP20ネットワークに移動し目的のウォレットへ反映されます。
実行した時間帯などによっては、多少反映までに時間がかかる場合もあるので焦りすぎず気長に待ちましょう。
ブリッジ利用の注意点
ブリッジの利用にはいくつか注意点があります。最も重要なのは、ブリッジサービスを利用する際には、そのサービスの信頼性を確認することです。
ブリッジに限った話ではないですが、ウォレットを接続する際には必ずサイトの信頼性を確認するようにしましょう。
ココに注意
特に、偽サイトや不正なサービスに誤ってウォレットを接続してしまうと、一気に資産を失うリスクもあるので要注意です。
ココがポイント
- ブリッジを利用することで、異なるブロックチェーンネットワーク間での柔軟な資産の移動が可能になります。
- 手数料が安いネットワークを利用したり、特定のディアプリケーション(DApps)を使いたい場合にネットワークを変更するなど、仮想通貨の利用の幅を広げることができるようになります。
まとめ
- ネットワークは仮想通貨をウォレットに送金したり、NFTを買ったりするためには必要な知識
- ネットワークには種類がたくさんあって、そのネットワーク上でやりとりができるトークン、処理速度、送金手数料(ガス代)などに違いがある
- 同じETHでも、違うネットワークに乗せてる場合、別モノの扱いをうける
- 違うネットワークに乗せ直したい場合は、ブリッジという方法を使う(手数料がかかる)